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マボロシの鳥 [本(文学)]


マボロシの鳥

マボロシの鳥

  • 作者: 太田 光
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/10/29
  • メディア: 単行本



三島や太宰のような作品を書きたかったのでしょう。

しかし、骨が無い、肉が無い。

小説然としているだけで小説でなく、
所々に筆者自身が出てきてしまうのがイタい。

あるのは皮ばかり。

ネタ帳にでもさんざん書き溜めたフレーズを、
ざざざっと放出しただけ感が否めない。

by345

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吉原手引草 [本(文学)]


吉原手引草 (幻冬舎文庫)

吉原手引草 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 松井 今朝子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2009/04
  • メディア: 文庫




さあ、いきなり歴史物な装丁ゆえなかなかに読まず嫌いだったんですが。
忽然と姿を消した花魁について、周りの人々にinterviewしていくと。
吉原にまつわるいろんな職業の人々の語り口が生き生きとして面白い。

最近、落語を聞く機会が多いんですが
それに似て、なんかこう軽妙で、口調で人の出や職の色を感じるんですね。

しかしなかなか事件の全貌が見えてこないので、
途中じれったさもありますが
ミステリ的良さのためにでなく、伏線をじっくり読み取るために
もう一度読んでみたいと思うんでありんす(いいたいだけ)。

by 345
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孤宿の人 [本(文学)]


孤宿の人〈上〉 (新潮文庫)

孤宿の人〈上〉 (新潮文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/11/28
  • メディア: 文庫



孤宿の人〈下〉 (新潮文庫)

孤宿の人〈下〉 (新潮文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/11/28
  • メディア: 文庫



時代小説、ほんっとうに食わず嫌いでした。

いや、実際に普通の小説に比べて「言い回し」や単語への不慣れさから
読むのには時間がかかりましたし、
読み飛ばしてしまった箇所も多いのですが、面白かった。

ストーリー自体は、「ありえへん」ことが満載ではありますが
時代、人物設定からして素直に描写がうまいし
淡々と気取りのない文章でこうした世界を描ける技術がすごい。

ふたりの女の子のどちらかに、どっぷりと思い入れをもって
読み進めるのがおすすめ。

by345
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天使のナイフ [本(文学)]


天使のナイフ (講談社文庫)

天使のナイフ (講談社文庫)

  • 作者: 薬丸 岳
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/08/12
  • メディア: 文庫



少年であるがゆえに、裁かれない理不尽を描いたもの。
順にバババッと伏線が張られていくのがわかる。
出てくる人物に、ほとんど少年犯罪の絡みがある・・・
というと、完全ネタバレでしょうか。

移動時間や隙間時間に読むのにはおすすめです。
山崎豊子さんに、ノンフィクションとして描いてもらったら
ものすごく壮大なものになりそうだ。
(絶対無理)

ってか、少年犯罪犯す人多すぎじゃ・・・。
(小説内で)

by345


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屋上ミサイル(上)(下) [本(文学)]


屋上ミサイル (上) (宝島社文庫) (宝島社文庫 C や 2-1)

屋上ミサイル (上) (宝島社文庫) (宝島社文庫 C や 2-1)

  • 作者: 山下 貴光
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2010/02/05
  • メディア: 文庫



屋上ミサイル (下) (宝島社文庫) (宝島社文庫 C や 2-2)

屋上ミサイル (下) (宝島社文庫) (宝島社文庫 C や 2-2)

  • 作者: 山下 貴光
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2010/02/05
  • メディア: 文庫



このミス大賞ってのは、旨いの?
かわいいの?
飲めるの?酔えるの?
これはケータイ小説の一種?亜種?

少しさかのぼって、自分をぶん殴ってでも
この本を読むのに時間を費やすなと怒鳴りたいのは
わたしのどこかが悪いの?

青春の爽やかさを感じたいなら、
それいけ!ズッコケ三人組で十分だけど。
それでも最後までページをめくった自分に敬礼。

by345
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しょっぱいドライブ [本(文学)]


しょっぱいドライブ (文春文庫 (た58-2))

しょっぱいドライブ (文春文庫 (た58-2))

  • 作者: 大道 珠貴
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 文庫



芥川賞受賞作らしい。

芥川賞の作品は全然好みじゃないと分かっているのに、
一応話題作だからとか、古本屋に大量に出回るから
100円なら読んでみるかと、毎度手に取っている気がする・・・。

30代女性と60代男性の恋愛?
確かに、下世話な疑問などは頭をよぎったりして、
どうするんだろ?とか思うけど、それは作者の狙い通り?
題名の「しょっぱい・・・」はどこに掛けているのだろう。

この手の話はどこに注目すればいいのだろうか?
文章の美しさ?テーマの着目点?

でも、自分が書いたらと考えたら、
こういった作品ってやっぱり凄いかもしれないと思ったり。
普通の主人公と、あるかもしれない日常の断片をストーリーにするって大変そう。

by dg23


芥川賞って何?
それは美味しいの?
儲かるの?
いい匂いなの?

また時間を無駄にしてしまったと感じるわたしが悪いの?

by345
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弁護側の証人 [本(文学)]


弁護側の証人 (集英社文庫)

弁護側の証人 (集英社文庫)

  • 作者: 小泉 喜美子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/04/17
  • メディア: 文庫




これはすごい。
二度三度と読みなおしてしまった。

というのも、完全に作者のしたいように引っかかってしまったから。
それが故に、初めは???だったものが
ページをめくり直す度に、一語一語が全く違った意味を持ってくる。

テンポは早いし、うだうだした展開も無い。
素晴らしいテクニックに包まれた、
手放したくない一冊。

by345
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楽園 [本(文学)]


楽園 上 (文春文庫)

楽園 上 (文春文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/02/10
  • メディア: 文庫



楽園 下 (文春文庫)

楽園 下 (文春文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/02/10
  • メディア: 文庫




自分の娘を殺してしまった夫婦、
超能力を持っていたかもしれない息子を亡くした母、
字面にすると、突拍子も無い物語だけど
さすがにそこはうま~くつながるように、書かれてる。

一人のライターが(『模倣犯』のキーパーソンらしいが、未読。でも読んでなくても大丈夫。
ってか、むしろ読みたくなった。)それぞれの家庭の隠された部分を明らかにしていく。

少々冗長な部分もあるけれど、ところどころの「断章」によって
これまた飽きさせずに読ませる仕組み。

特別な奇抜さはないものの、
これだけの一大エンターテイメントを文字だけで
たった一人で(多分そうだよね?)書き上げるってすごいなあと
ヘンなところで感心。

by345
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第七官界彷徨 [本(文学)]


第七官界彷徨 (河出文庫)

第七官界彷徨 (河出文庫)

  • 作者: 尾崎 翠
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2009/07/03
  • メディア: 文庫



わたしに小説を楽しむ力が無いのは、
こういう人々を「風変わり」だと思うことが全く無いからかもしれない。

それなりの感受性はあるつもりだが。

そこらへんに人なんてごろごろいるにもかかわらず
あえて活字にして読む行為に、根底のところで疑問があるからかもしれない。

小説という芸術に対しては、
そのような傲慢な態度を示しても良いと思っているが間違いだろうか。

by345
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風の歌を聴け [本(文学)]


風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/09/15
  • メディア: 文庫



この方の最新刊が異常に売れているとのことなので、
人生で何度目かの「村上春樹本」挑戦。。。

何を読んだらいいのかわからないので、
デビュー作の本作品を手に取る。

好みの問題だとは思うが、
読んでる間中、文章が「フワッフワッ」している感じ。
油断すると、字面を追いながらも、
いつの間にか電車の中でボーっと仕事のことなどを考えているような、
不思議な空白感を覚える。
あわてて、「あれ、どこまで読んだっけ?」とページをめくり返す。
よって、読後2日しかたっていないにもかかわらず、内容はほとんど覚えていません。
すいません。

なにはともあれ、遂に「村上春樹」一冊読破!

面白さはまだ全然分からないけど、
おそらくこの「鼠シリーズ?」はもう読まないけど、
いつか長編に挑戦する日はくるのか!?

by dg23

***

さて、私も村上春樹を初めて読んだわけですが。

良いか悪いかは置いといて、
とにかくこの文章に、世界観に、興味が湧かないのです。

自分の能力を疑うべきなのでしょうか。

お好きな方を批判、とか、
そういう態度を示したいわけでもありません。

ただただ単純に、全く興味がわかない。

私は、「恵まれない子が今日もアフリカでうんぬん。」と言われるより
「飯を残すな。」と言われる方が好きな人間なのですよ。

なぜ翻訳されるのかはわかったような気がします。

by 345
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