楽園 [本(文学)]
自分の娘を殺してしまった夫婦、
超能力を持っていたかもしれない息子を亡くした母、
字面にすると、突拍子も無い物語だけど
さすがにそこはうま~くつながるように、書かれてる。
一人のライターが(『模倣犯』のキーパーソンらしいが、未読。でも読んでなくても大丈夫。
ってか、むしろ読みたくなった。)それぞれの家庭の隠された部分を明らかにしていく。
少々冗長な部分もあるけれど、ところどころの「断章」によって
これまた飽きさせずに読ませる仕組み。
特別な奇抜さはないものの、
これだけの一大エンターテイメントを文字だけで
たった一人で(多分そうだよね?)書き上げるってすごいなあと
ヘンなところで感心。
by345
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