若きサムライのために [本(文学)]
「三島由紀夫」を古本屋で探す。
文庫を裏返し、あらすじを確認するとなんか面倒くさそう・・・。
そんな中、このタイトルに惹かれる。
「若きサムライ?俺のことか?」
そしてこの一節
『私の言いたいことは、口に日本文化や日本的伝統を軽蔑しながら、
お茶漬けの味とは縁の切れない、そういう中途半端な日本人はもう沢山だということであり、
日本の未来の若者にのぞむことはハンバーガーをパクつきながら、
日本のユニークな精神的価値をおのれの誇りとしてくれることである。』
時代も違うし、右とか左とかの偏った思想も特にない。
でも、強烈に印象に残る文章に出会ったことは、ちょっと嬉しい。
by dg23
***
「日本人って、うんぬん。」
「こんなことするのって、日本人だけだよね、うんぬん。」
この類のフレーズにはうんざり。
空の青いのを知っていればまだ救いはあるかもしれないが、
単純なカエル。井の中の。
日本のド田舎から海外のド田舎に行って、
「アメリカってさ~、日本と違ってさ~」などとおっしゃる輩に読ませたい。
この類のフレーズにイラつく度に読みたくなる&読ませたくなる一冊。
by345
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