ソウルケイジ [本(エンターテイメント)]
前作「ストロベリーナイト」に続く、姫川シリーズの2作目。
魅力的な女性刑事・姫川玲子とその仲間たちの個性は結構好き。
左手首だけの死体が発見される。
被害者を調べるうちに、次々とその周りの関係者の過去も明らかになり、
加害者?被害者?はなぜそこに至ったのか?
というメインストーリーを、姫川のライバルでもある日下との協力&競争を軸に
捜査は進む。
前作のサブストーリーは姫川の「過去」とすれば、
今回は日下という「ライバル」と、事件にかかわる人物たちの「父性」。
日下の人間性、登場人物の温かな父性は胸に迫る。
最後の姫川・日下・関係者の場面は、
「そこが伏線だったか~」と意表はつかれたものの、
全体としては、だいぶ早い段階でこれとこれは違うんだろうな、
大筋としてはそういうことなんだろうなとは気づく。
前作同様、「なぞ解き」としてよりも「人間物語」を中心に楽しめる。
by dg23
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