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路傍 [本(エンターテイメント)]


路傍 (集英社文庫)

路傍 (集英社文庫)

  • 作者: 東山 彰良
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/05/20
  • メディア: 文庫



こちらも初めて読む作者の作品。
大藪春彦賞の作品。

28歳のプータロー二人は、酒飲んで、薬やって、
金を盗んで、ソープに行って…という連作集のお話。

この作品は…、好き嫌いがすごく別れそう。
はみ出し者の青春群像ととるか、ただのチンピラのドタバタととるか
リアリティがあるのかないのか分からないストーリーは
文学的というよりも、マンガ的。

軽い伏線も軽く収まり、この世代の空虚感も重たくなりすぎずに
ノリの良さでサラリとしている。

個人的には、読者が嫌悪感を抱くギリギリをいったり来たりする感じで、
嫌いではない。とりあえずお酒を、と釣られる。

軽く読めるので、この作者の別の作品にも手を伸ばしてみたい。
ただこの作品の調子が続くようだと、食傷気味になりそう…。

暇な時におススメ。

by dg23
タグ:★★★★☆
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