路傍 [本(エンターテイメント)]
こちらも初めて読む作者の作品。
大藪春彦賞の作品。
28歳のプータロー二人は、酒飲んで、薬やって、
金を盗んで、ソープに行って…という連作集のお話。
この作品は…、好き嫌いがすごく別れそう。
はみ出し者の青春群像ととるか、ただのチンピラのドタバタととるか
リアリティがあるのかないのか分からないストーリーは
文学的というよりも、マンガ的。
軽い伏線も軽く収まり、この世代の空虚感も重たくなりすぎずに
ノリの良さでサラリとしている。
個人的には、読者が嫌悪感を抱くギリギリをいったり来たりする感じで、
嫌いではない。とりあえずお酒を、と釣られる。
軽く読めるので、この作者の別の作品にも手を伸ばしてみたい。
ただこの作品の調子が続くようだと、食傷気味になりそう…。
暇な時におススメ。
by dg23
タグ:★★★★☆
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