まほろ駅前多田便利軒 [本(エンターテイメント)]
何年か前の直木賞受賞作品。
この作者の作品はこれまで読んだことなかったので、
賞を受賞しているこの作品から挑戦。
東京と神奈川の境目のまほろ市(町田市のイメージかな?)で便利屋さんをする
主人公・多田とひょんなことで出会った同級生・行天のコンビの連作集。
そこに、娼婦やチンピラ、ませた小学生が絡みストーリーは進む。
連作といっても一話毎のインパクトはイマイチ薄い気がするので、
長編だったような読後感。
登場人物のキャラクターはそれぞれちゃんと立っているものの、
振り返ると主人公よりも、各キャラのインパクトの方が強い気もする。
話が進むにつれて、コンビの関係が深まり、お互いの過去にも触れ
相手への優しさも垣間見えてくる。軽妙な会話でテンポよく話も進む。
が、なぜか二人にズっポリとハマれないのはなんでだろうかと思ったら、
まぁ小説だからといえばそれまでだけど、男同士の友情の描き方に
むず痒さを感じる場面もチラホラ。相手への思いやりがなんか乙女ちっくな
気がしたり…。
でも、読みやすくキャラも面白いので、続編とか作り易そう。
サラッと読めておススメ。
ちなみに
すでに映画化されていました。
配役は…ハマっていそうだけれども、誰でも演じられそうなので
ジャニーズとか使っちゃえば普通に人気でそうなのにと思ったり。
まぁ、映画を見たいとまでは思わないです。
by dg23
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