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ダブル・ジョーカー [本(エンターテイメント)]


ダブル・ジョーカー

ダブル・ジョーカー

  • 作者: 柳 広司
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/08/25
  • メディア: 単行本



吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞を受賞した
話題作『ジョーカー・ゲーム』の続編連作集。
当然、期待はデカイ。

戦時中、極秘裏に結成された結城中佐率いるスパイ組織「D機関」
日本国内軍部の対抗組織、海外のスパイ組織などとの暗闘も
緻密な情報戦と洞察で圧倒する。
そんな痛快な「D機関」の強さにしびれる。

しかし、読み進めていくとちょっと違和感。
前作「ジョーカー・ゲーム」はD機関の草創期からの物語で、
ドキドキする場面が満載だった。
今作は、既に圧倒的に鋭利で狡猾なD機関が相手を全く寄せ付けない。
ということで、読みながら誰がD機関かな?どこで出てくる?
って読み進めるだけで、盛り上がりに欠けたのは残念。
「実はD機関メンバーは○○でした~」的な後付け感があるのも、
最初は「マジか!そうくるか!」だったものが、「なるほど、そっちね」とサラッと流せてしまう。

読後も5編のうち、1~2作くらいしか印象に残らない。
期待が大きすぎて、厳しい評価。

中学生や高校生におススメ。純粋に熱くなれるかな?


by dg23
タグ:★★☆☆☆
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