十面埋伏 [本(エンターテイメント)]
中国の作品。
名だたる文学賞を総なめした作品だとか。
死刑判決を受けて服役中の受刑者が何故か15年の刑に減刑され、
さらに様々な理由をつけてもうすぐ出所にまでこぎつけそうになっている。
たまたま、この受刑者を担当した所員が、受刑者の口にする様々な事件と
他の刑務所所員の異常な振る舞いに、大きな犯罪の匂いを嗅ぎつける。
そして疑心暗鬼の中、頼れる仲間を見出し、見えない大きな敵に立ち向かう。
というお話。
すごくテンポも良く、信じられるのは誰だ?的なスリリングな展開ではある。
が、いかんせ中国名の登場人物の名前が覚えにくい。
何波(フーボー)くらいならまだしも、羅維民(ルォなんちゃら)なんて最初から最後まで、覚えられず。
ついでに、中国の役人の役職にも馴染みがないため、誰が偉くて、誰がどんな権力を
持っているのか分かりづらいことこの上ない。
よって長いお話で、面白いのに、読みに勢いが出ない。
誰がどっちで、こっちが誰でみたいに読み返しながらの読書は疲れる。
とても面白い作品なのだから、色んな人に読んで貰うのにもう少し分かりやすい書き方が
あれば良いのにと思ったり。
でも中国のお勉強と思って、もう少し違う作品も読んでみたいとも思う。
by dg23
タグ:★★★★☆
コメント 0