カササギたちの四季 [本(エンターテイメント)]
道尾作品。
新作を真っ先に買うほどではないものの、
あれば気になって手に取ってしまう。
『ラットマン』や『カラスの親指』は好きだったけれど、『龍神の雨』嫌いじゃないけれど、
代表作の『向日葵の咲かない夏』で「はぁ!?そうなっちゃうの?」と思って以来
半信半疑になっているのかも…。
この『カササギたちの四季』はというと…、
主人公・日暮とその相棒・カササギが営む「リサイクル・カササギ」が
かつての客先でもあった小~中学生の菜美とともに、
仕事先で出会う人々に起こるちょっとした事件を解決していく。
時に間違った解釈で、表面的に事件を解決するのはカササギで、
真実に気付きながら密かにフォローするのは日暮。
解決するのがカササギであれば、菜美の夢を壊さず済むから。
というお話。
殺人も起きなければ、精神的に壊れ気味のキャラもなく穏やかに進むストーリーは
物足りない人もいるのでは?とも思う。
でも、どの作品にも見られる人間的な優しさや愛情などは垣間見られ読後感は
決して悪くないはず。
ただ、腑に落ちないのは、日暮が菜美に対してとても優しい愛情を
示すくだりは最後まで、結局なんでだっけ?と読み返してみても疑問だったり。
読解力の問題ですか?
さらっと2時間くらいで読める作品。
気軽に読むのにお勧めです。
by dg23
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